施工の流れ

施工の流れ

STEP 01
ご相談・企画

ご相談・企画

どのような建物を建てたいか、予算や時期などの条件を整理し、施工会社や設計事務所に相談します。建設プロジェクトの目的や要件を明確にし、基本計画を策定します。

実施内容

  • 建物の用途、規模、予算、工期などの基本要件の整理
  • 複数の施工会社や設計事務所への相談・ヒアリング
  • 建設プロジェクトの目的や要件の明確化
  • 基本計画の策定(建物のコンセプト、機能、デザインの方向性)
  • 予算計画の概算見積もり
  • スケジュールの大まかな計画

期間目安:1〜3ヶ月

注意点:この段階での検討内容が、後の設計や施工に大きく影響します。しっかりと時間をかけて検討することが重要です。複数の会社から提案を受けることで、より良い計画を立てることができます。

STEP 02
敷地調査・地盤調査

敷地調査・地盤調査

敷地の広さ、測量、地盤の固さ(N値)、隣接道路の状況などを調査し、計画の基礎情報を集めます。地盤の強度を確認し、適切な基礎構造を決定するための重要な調査です。

実施内容

  • 敷地測量:敷地の正確な形状、面積、高低差の測定
  • 地盤調査:ボーリング調査やスウェーデン式サウンディング試験による地盤の強度(N値)の確認
  • 隣接道路の確認:道路幅員、接道状況、法規制の確認
  • 周辺環境の調査:日照条件、風通し、景観、近隣建物との関係
  • 法規制の確認:用途地域、建蔽率、容積率、高さ制限などの確認
  • インフラの確認:上下水道、ガス、電気などの引き込み状況

期間目安:2〜4週間

注意点:地盤調査の結果によっては、地盤改良工事が必要になる場合があります。地盤が弱い場合は、杭工事や地盤改良工事の費用が追加で発生する可能性があるため、事前に確認しておくことが重要です。

STEP 03
設計(基本設計・実施設計)

設計(基本設計・実施設計)

法令や条件に基づき、建物の基本プランを作成します。その後、工事発注に必要な詳細図面(実施設計図)を作成します。設計段階の検討内容が、コストやスケジュールに大きく影響します。

実施内容

  • 基本設計:建物のレイアウト、外観デザイン、構造計画、設備計画などの基本プランの作成
  • 実施設計:工事発注に必要な詳細図面(構造図、設備図、仕様書など)の作成
  • 構造設計:建物の骨組み(柱、梁、基礎など)の設計
  • 設備設計:給排水、空調、電気、換気などの設備の設計
  • 法規制への適合確認:建築基準法、消防法などの法令への適合確認
  • コスト検討:設計内容に基づく概算見積もりの作成

期間目安:3〜6ヶ月(建物の規模により異なる)

注意点:設計段階での変更は比較的容易ですが、施工が始まってからの変更はコストや工期に大きな影響を与えます。設計段階で十分に検討し、決定することが重要です。ECI方式(Early Contractor Involvement)を採用することで、施工技術を設計段階から反映でき、コスト削減や工期短縮につながる場合があります。

STEP 04
工事契約

工事契約

完成した設計図を基に、工事金額や工期を確定させ、建設会社と工事請負契約を締結します。契約内容をしっかりと確認することが重要です。

実施内容

  • 見積もりの取得:複数の建設会社から詳細な見積もりを取得
  • 見積もりの比較検討:工事内容、金額、工期、アフターサービスなどを比較
  • 契約条件の確認:工事範囲、工事金額、工期、支払い条件、保証内容などの確認
  • 工事請負契約書の作成:契約内容を文書化
  • 契約の締結:双方が契約書に署名・押印
  • 着手金の支払い:契約に基づく着手金の支払い

期間目安:1〜2ヶ月

注意点:契約書には、工事範囲、工事金額、工期、追加費用の有無、保証内容などが明確に記載されているか確認しましょう。口頭での約束だけでなく、必ず書面で確認することが大切です。変更や追加工事が発生した場合の取り扱いも確認しておきましょう。

STEP 05
建築確認申請・届出

建築確認申請・届出

役所や審査機関へ申請書類を提出し、建物が建築基準法などの法令に適合しているか審査を受けます。審査が通らないと工事を開始できません。

実施内容

  • 申請書類の作成:建築確認申請書、設計図面、構造計算書などの作成
  • 申請書類の提出:管轄の役所や指定確認検査機関へ申請書類を提出
  • 審査:建築基準法などの法令への適合性の審査(通常1〜2週間程度)
  • 確認済証の交付:審査が通ると、建築確認済証が交付される
  • その他の届出:必要に応じて、道路使用許可、仮設工事の届出など
  • 工事着手届:工事開始前に工事着手届を提出

期間目安:1〜2ヶ月(申請から確認済証交付まで)

注意点:建築確認申請は、工事開始の前に必ず提出する必要があります。審査に時間がかかる場合もあるため、スケジュールに余裕を持って申請することが重要です。審査で指摘があった場合は、修正して再提出する必要があります。

STEP 06
近隣説明会

近隣説明会

着工前に近隣住民の方々へ、建物の概要や工事期間中の安全対策、騒音対策などについて説明を行います。良好な近隣関係を保つために重要なステップです。

実施内容

  • 説明会の開催:近隣住民を対象とした説明会の開催(必要に応じて)
  • 建物の概要説明:建物の規模、用途、外観などの説明
  • 工事期間の説明:工事期間、作業時間、工事の流れなどの説明
  • 安全対策の説明:工事中の安全対策、交通規制、仮囲いの設置などの説明
  • 騒音・振動対策の説明:騒音対策、粉塵対策、振動対策などの説明
  • 挨拶状の配布:説明会に参加できない方への挨拶状の配布

期間目安:1〜2週間(説明会の準備から実施まで)

注意点:近隣への配慮は、トラブルを防ぐために非常に重要です。工事期間中は、騒音や振動、粉塵などで近隣に迷惑をかける可能性があるため、事前の説明と配慮が大切です。説明会の開催が難しい場合は、挨拶状の配布だけでも行うことをお勧めします。

STEP 07
仮囲い・ゲート設置

仮囲い・ゲート設置

工事現場の境界を囲むように仮囲いを設置し、車両の出入り口にはゲートを設置します。現場内外の安全対策だけでなく、工事で汚れた水や粉塵が現場の外に出ることを防ぎます。

実施内容

  • 仮囲いの設置:工事現場の境界を囲むように仮囲いを設置
  • ゲートの設置:車両の出入り口にゲートを設置
  • 安全対策:現場内外の安全確保、看板の設置
  • 環境対策:粉塵や汚水が現場外に出ないよう対策
  • 景観への配慮:イラストや緑を置くなど、周辺環境に配慮した仮囲い
  • 騒音計の設置:必要に応じて騒音計を設置し、騒音レベルを監視

期間目安:1〜2日

注意点:仮囲いの設置は、工事開始の最初の作業です。周辺環境に配慮した仮囲いを設置することで、近隣への配慮を示すことができます。仮囲いのデザインや色は、周辺の景観に合わせて選ぶことが推奨されます。

STEP 08
杭工事

杭工事

建物を支える杭を地中に造る工事です。建物の規模が大きい場合や地盤が弱い場所に建てる場合は、建物の下部に杭を造り、地中の深くの固い支持層で建物を支える「支持杭」を使用します。

実施内容

  • 杭の種類の選定:地盤の状況に応じて、既製杭、現場打ち杭、鋼管杭などを選定
  • 杭の打設:重機を使用して杭を地中に打ち込む
  • 支持杭の施工:地中の深い固い支持層まで杭を打ち込み、建物を支える
  • 杭の検査:打設した杭の品質を確認する検査
  • 杭頭処理:杭の上部を基礎に接続するための処理

期間目安:1〜3週間(建物の規模と杭の本数により異なる)

注意点:杭工事は、建物の安全性に直結する重要な工事です。地盤調査の結果に基づいて、適切な杭の種類と本数を決定します。杭工事の品質は、建物の耐久性に大きく影響するため、しっかりとした施工管理が必要です。

STEP 09
掘削工事・地下躯体工事

掘削工事・地下躯体工事

地下室の有無や敷地周辺の条件により適切な工法を選択して土を掘り、建物の基礎や地下部分の柱、梁、床、壁といった骨組み部分を施工します。

実施内容

  • 掘削工事:地下室や基礎を作るために土を掘る工事
  • 山留工事:土を掘ったことにより、側面が崩れないよう仮設の壁(山留)を作る
  • 基礎工事:建物の基礎(ベタ基礎、布基礎など)を施工
  • 地下躯体工事:地下部分の柱、梁、床、壁などの骨組みを施工
  • 逆打ち工法:地上躯体と地下躯体を同時に施工できる工法(高層ビルなどで採用)
  • 防水工事:地下部分の防水処理

期間目安:2〜4ヶ月(建物の規模と地下階数により異なる)

注意点:掘削工事は、周辺の建物や道路に影響を与える可能性があるため、慎重な施工管理が必要です。山留工事は、周辺の安全性を確保するために重要な工事です。逆打ち工法を採用することで、工期を短縮できる場合があります。

STEP 10
地上躯体工事

地上躯体工事

地上部分の建物の柱や梁、床などを施工します。建物の骨組みが完成する重要な工程です。

実施内容

  • 柱の施工:鉄筋を組み、型枠を設置し、コンクリートを打設
  • 梁の施工:柱と柱を繋ぐ梁を施工
  • 床の施工:各階の床スラブを施工
  • 壁の施工:構造壁や外壁の躯体を施工
  • 上棟式:地上躯体工事の最後の作業の棟上げを祝う式(任意)
  • 躯体検査:各階の躯体工事完了後の検査

期間目安:3〜6ヶ月(建物の規模と階数により異なる)

注意点:地上躯体工事は、建物の骨組みを造る重要な工程です。コンクリートの品質管理や、型枠の精度管理が重要です。上棟式は、工事の無事を祈る伝統的な式典で、神主さんを招いて行う場合があります。

STEP 11
外装工事

外装工事

建物の外壁を施工します。高層ビルに多いガラス張りの外装材や外壁用パネル、外部建具などを施工します。外装工事の施工後に足場を解体することが多く、建物全体が現れます。

実施内容

  • 外壁工事:外壁材(ガラス、パネル、タイル、サイディングなど)の施工
  • 外部建具工事:窓、ドア、サッシなどの外部建具の取り付け
  • 屋根工事:屋根材の施工
  • 防水工事:外壁や屋根の防水処理
  • 足場の解体:外装工事完了後、足場を解体
  • 外構工事の準備:外構工事に備えた準備

期間目安:2〜4ヶ月(建物の規模と外装材の種類により異なる)

注意点:外装工事は、建物の外観を決定する重要な工程です。外装材の選定は、デザイン、耐久性、メンテナンス性、コストなどを総合的に考慮して決定します。足場を解体すると、建物の外観が一気に見えるようになります。

STEP 12
内装工事

内装工事

天井や壁、床を施工します。配線や配管、設備機器も設備スペースや天井や床下などに順次施工します。エレベーターやエスカレーター、各設備工事も内装工事のタイミングで施工します。

実施内容

  • 内装下地工事:天井、壁、床の下地を施工
  • 設備配管・配線工事:給排水、空調、電気、通信などの配管・配線工事
  • 内装仕上げ工事:天井、壁、床の仕上げ材の施工
  • 設備機器の取り付け:エアコン、換気扇、照明器具などの取り付け
  • エレベーター・エスカレーター工事:エレベーターやエスカレーターの設置
  • 建具工事:内部のドア、クローゼットなどの建具の取り付け

期間目安:3〜6ヶ月(建物の規模と内装の仕様により異なる)

注意点:内装工事は、建物の使い勝手を決定する重要な工程です。配管や配線の位置は、後の変更が困難なため、設計段階で十分に検討しておくことが重要です。内装工事と設備工事は、密接に関連しているため、スケジュールを調整しながら進める必要があります。

STEP 13
外構工事

外構工事

敷地内の歩道や車道、植栽などの工事を行います。シンボルツリーやアートを置く場合もあります。建物の外観を完成させる最後の仕上げ工事です。

実施内容

  • 舗装工事:敷地内の歩道や車道の舗装
  • 植栽工事:樹木、花壇、芝生などの植栽
  • 外構設備工事:外灯、給水設備、排水設備などの設置
  • シンボルツリーの設置:敷地のシンボルとなる樹木の植栽
  • アートの設置:必要に応じて、アート作品の設置
  • フェンス・門扉の設置:敷地の境界を示すフェンスや門扉の設置

期間目安:1〜2ヶ月

注意点:外構工事は、建物の外観を完成させる最後の仕上げ工事です。植栽は、季節を考慮して選定し、メンテナンスしやすいものを選ぶことが推奨されます。外構工事は、建物の完成イメージを大きく左右するため、設計段階からしっかりと計画しておくことが重要です。

STEP 14
検査・竣工

検査・竣工

建物の引渡し前に行われる施主検査や、建物の各工事の段階で施工者が行う施工者自主検査、工事監理者が行う工事監理者検査、行政が行う中間検査や完了検査、消防検査などがあります。

実施内容

  • 施工者自主検査:各工事の段階で施工者が行う自主検査
  • 工事監理者検査:工事監理者が行う検査
  • 中間検査:行政が行う中間段階の検査
  • 完了検査:行政が行う工事完了後の検査
  • 消防検査:消防署が行う消防設備の検査
  • 施主検査:建物の引渡し前に行われる施主による最終検査
  • 竣工式:建物が完成したことを祝い、披露する式(任意)

期間目安:1〜2ヶ月(各種検査の実施から完了まで)

注意点:検査は、建物の品質を確保するために重要な工程です。施主検査では、不備や不具合がないかしっかりと確認しましょう。CM会社が立ち会って検査を行う場合もあります。検査で指摘があった場合は、修正して再検査を受ける必要があります。竣工式は、工事関係者や関係者を招いて行う場合があります。

STEP 15
引き渡し・アフターサービス

引き渡し・アフターサービス

すべての検査が完了し、問題がなければ、建物の引き渡しを行います。引き渡し後も、一定期間の保証期間があり、不具合があれば対応してもらえます。

実施内容

  • 引き渡し:建物の鍵の引き渡し、各種書類の交付
  • 設備の説明:各種設備の使い方の説明
  • 保証書の交付:建物の保証書の交付
  • メンテナンスマニュアルの交付:建物のメンテナンス方法を記載したマニュアルの交付
  • アフターサービス:引き渡し後の不具合対応、メンテナンスサポート
  • 定期点検:一定期間ごとの定期点検(契約による)

期間目安:引き渡し後、保証期間は通常10年間

注意点:引き渡し時には、建物の状態をしっかりと確認し、問題がないかチェックしましょう。保証期間中は、不具合があれば施工会社に連絡して対応してもらえます。メンテナンスマニュアルを参考に、定期的なメンテナンスを行うことで、建物を長く良い状態で保つことができます。

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